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Hauptbahnhof Gleis6
Hauptbahnhof presents アトリエ劇研共催公演
『スケール Scale』

脚本・演出:金田一 央紀
場所:アトリエ劇研(京都府京都市左京区下鴨塚本町1)
日時:2015年8月28日(金)~30日(日)

出演

御厨亮(夕暮れ社 弱男ユニット/GERO)/伊丹孝利(宇宙食堂)/西山真来/岡まゆみ

ごあいさつ

初めまして、こんにちは。Hauptbahnhofの金田一央紀です。
今回のお話は、ハッタリをかましすぎてにっちもさっちもいかなくなった人の話です。
誰もが一度はハッタリをかましたことがあると思います。
できもしないことをできると言ってみたり、守れそうにない約束をしてみたり。
つい口から出たいい加減なことばのために、どうしよう…、となるような経験はあるんじゃないでしょうか。
なんなら、このチラシだってハッタリです。これだけのことをやりますよっていう。
演劇というのは、ハッタリをかましてナンボの世界だったりします。
脚本家は〆切前に台本を書かねばならないし、役者が覚えるべきセリフは膨大だし、
見に来てくださるお客さんの数が多くないと赤字です。
といって実現可能なハッタリばかり並べていたら、芝居はおもしろくない。
いつまでたっても台本はできないし、役者はセリフを覚えないし、誰もいない客席は本当に寂しい。
だから、できそうにないことをやってのけると言い放ってやりのける。
僕たちはいつもそうやって芝居を作っています。

今回も企画段階で、できそうにないことを並べてみました。
そのほとんどは初めは無理だろうと思っていたのですが、やってみると意外とできるものです。
その一つが、舞台やテレビで活躍する女優さんをお招きする、ということでした。
何人もの女優さんに声をかけ、何度も断られ、そうしてなんと、岡まゆみさんが出演してくださいます。
チケット料金もちょっと高めですが、見てくださったらその価値をわかっていただけるはずです。
出演する俳優もどれも主役級の皆さんです。それがわざわざ東京から大集結です。
どんどんハッタリかましていきますよ。

すごいハッタリは実現できなくても、「よくまあ、あんなハッタリかましたもんだわ」と語り草にできます。
けれど、僕はそれを潔しとしません。
ハッタリを実現してこそ、語り草にすべきだと思うからです。

さてさて、今回の芝居は語り草ばっかりです。
そういえば、「言の葉」がたくさん集まって、「語り草」になるんでしょうか。
なんてダジャレばかりですが、見に来てください。おもしろいですから。

主宰・金田一 央紀

各界から推薦文いただきました。

おーきくん!
音楽の世界では「スケール」とは音階のことをいうのだが
なんとドレミファソラシドの目盛りは等間隔じゃないらしいぞ!
オレはキミの「スケール」は未だ測りかねているのだが
とにかくそんなイビツなオレらがみんなハーモニーしちゃうような
ビューティフルなお芝居を期待しています!!!
(Mummy-D / RHYMESTER)

滅多に人を褒めない妻が、面白い芝居を見た、と呟いた夜があった。作・演出は辞書で有名な金田一の末裔で、うちの長女と同じ年格好だという。ほどなく家族ぐるみでおつき合いするようになり、ロンドン留学中に長塚圭史くんと三人で飲み、帰国後は「マイ・フェア・レディー」の新訳を手伝わせたりした。彼の仕事は面白かったり、そうでなかったり。一般のスケールでは計れない、掴みどころのない男がなにを掴むつもりか? 楽しみである。
(G2 / 演出家)

昨年末に仲良くなった金田一央紀くんの新作が始まるぜい!!おれのやってるヒップホップも自分のアイデンティティを表現しつつ、それを聞いた人間が自分との共通点や違いを確認して、互いに理解を深め、多様な価値観の許容を広げることを理想とした音楽なので、今回のテーマにも100%共鳴できるし、きっとこの考え方は人類の進歩に欠かせないと思います。
(Kダブシャイン/KGDR(ex-キングギドラ) MC, ヒップホップアーティスト)

スタッフ

脚本・演出:金田一央紀
舞台監督:北方こだち/舞台美術:竹内良亮/照明:真田貴吉/音響:村上綾音/作曲:金津朋幸/衣装:鷲尾華子/演出助手:大﨑けんじ/制作:川村里奈/宣伝美術:LaNTA/Web製作:太田家世
協力:アトリエ劇研 宇宙食堂 夕暮れ社 弱男ユニット GERO NPO法人フリンジシアタープロジェクト (株)ホリプロ・ブッキング・エージェンシー

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