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Hauptbahnhof Gleis2
『虹』

脚本・演出: 金田一 央紀
場所: 劇場HOPE(東京都中野区中野3-22-8)
日時: 2012年1月21日(土)~22日(日)

出演

魚田英孝/加納梨紗/鈴木雅子/嶋田あや/柴山高廣/松本玲奈/松本健吾/安野敦洋/石川季子(劇団クロックガールズ)/坂本七秋(劇団クロックガールズ)

スタッフ

舞台監督:和田真生/音響:清水千年/照明:川瀬真琴/照明協力:奥田賢太/WEB制作:太田家世(自由創作師)/WEBイラスト制作:大山悠子/制作:氏家綾子

ごあいさつ(フライヤーより)

「虹の話をする」というのは、
「僕らを取り巻く世界について話すこと」
と、同じなんじゃないかと思っています。
虹は、実は、そこらじゅうにあるものです。
別に雨上がりでなくても、南の島に行かなくても、虹を見る事は出来ます。
たとえば、特殊なレンズをもってすればあっという間です。
北欧の神話、オーディンとかトールとか出てくる話の中で、
神様の国と人間の土地をつないでいるのは虹の橋です。
虹の橋といえば、古事記も忘れてはいけません。
オーストラリアのアボリジニーの神話では虹は大地を守る、
子沢山の大きな蛇だったりします。
ネイティブアメリカンの世界では、
世界の秩序を救う虹の戦士が出てきます。
中沢新一という人の書いた『虹の理論』という本があって、
虹の本質に必死で迫る中沢さんに対して、
虹がそう簡単に理解されてたまるかと、
するりとするりと身を翻す姿に感動すら覚えます。
読めば読むほど、虹のある世界に生きていてよかったと思うのです。
そういうわけで、今回の芝居は、
いま、僕たちが生きているこの世界を、虹を通してもう一度見てみたい。
そういう気持ちがあって作られています。
巷にあふれるちゃっちいファンタジーには負けないものにします。
と、なかばケンカ腰での新作です。

虹はでます。見に来てください。

主宰・金田一 央紀
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